2019.05.30 14:59番外>架空キャラ>アニー×レッド>ミストが18歳ぐらいと予想されるので適当に仲良くなってもらうアニーの弟であるミストは、なんだかんだいってオレと同年代ぐらいだったし、ベルヴァを潰した後も少し話して打ち解けた。ミストのほうはおそらく、オレとつるんでいればアニーと会う頻度が上がるからという目的もあるだろうが、まあそんなもんだろう。今日もクーロンのイタメシ屋で一緒に昼飯を食べているところだった。「…あのさ」彼はピラフを掬っていたスプーンを皿に置いた。『ん?』「今日のメシ代出すから、戦術をちょっと教えてほしいんだ」チキンステーキの端っこが刺さったフォークを空中で停止させながらオレは目を丸くした。『今日のプレート、ちょっと高いけどいいのか?…じゃなくて、なんだって?』「ちょっとは…戦えるようになりたくてさ。そしたら施設を出たとき、姉貴の手伝いが できるか...
2019.05.25 11:44番外>ヒューズとコイバナ?>アラクーネ戦終了後に抱きしめられて慌てる様子ヒューズ、アニー、コットンの前でアルカイザーとしてアラクーネを倒した後、オレは階下まで降りて変身を解いた。その後、いかにも困惑している表情を作って屋上へ戻る。『あ、遅れちまった。……どうなったんだ?』「あ!いたいた…アンタ一体どこいってたの?心配したじゃない」アニーに右肩をどつかれ、後ろによろめく。それを次には逆方向に抱き寄せられた。『え!』どつかれるのは予想の範囲内だが、抱き寄せられるのはかなりの不意打ちでオレは慌てた。柔らかいものが上半身に当たっている。後ろで見ていたヒューズが口笛を鳴らした。やめろバカおっさん!『ちょ、待った離せ…どうしたんだよ!』ついドキドキして顔が赤いのがバレるのではと気が気じゃない。「だって…家族だけじゃなくてアンタまで捕ま...
2019.05.23 09:42番外>架空キャラ>“アニーの弟がブラッククロスの手先”という裏真書ボツ案を採用施設を抜け出すことは、これが初めてではなかった。今までにも何度か、抜け出したいガキどもとつるんでは外に出て、こっそりシップに乗ってリージョンを巡った。やってることは、食べ歩きだったり、カジノでこづかい失くしたり、モールでカジノ賃を盗んだり、逃げたり、野草を焼き払ったり。リージョンを巡るといってもなんとなくIRPOだけは絶対に行かない、俺も含めてそういう奴ら。今回も、お宝が出るという噂を聞きつけてシンロウの遺跡前にいた。取り分をすべていただきたいことから、他のガキどもには内緒で単身訪れた。入ったら出てこれないという話については、宝の取り分を減らしたくない輩が適当に流した噂、つまり都市伝説だろうと踏んでいた。入口からの見た目は本当に普通の遺跡で、何かオカル...
2019.05.19 11:32番外>アニー×レッド>メシ屋に行き着けてダラダラするが、ルーファスの冷たい言葉を喰らう→発端の参考資料(2枚目画像)「そもそも、ここはお前の安息の場じゃないんだ。食ったらとっとと帰れ」何を言っても動かなかった彼が、そこで初めてピシャリと頬を叩かれでもしたように目を見開いて固まった。皿にビーフシチューはまだ残っていたが、そのままスプーンを置き、代金より多い札を乱暴に取り出して釣り銭も受け取らずに椅子を立つ。「あっ…、待って、坊や、ちょっと!」アニーが追いかける。しかし、なぜ近頃アニーはあの坊ちゃんにやけに肩入れするんだ?レッドは振り向かず、右腕を自身の左肩の辺りに回して掌を広げた。来なくていい、というジェスチャーをアニーに向けているようだ。アニーは玄関ドアの前でそれを見送った。「どうしたんだ、アニー」「…あの子、家ないのよ、親もいない」「...
2019.05.17 12:36番外>シュウザー戦が終わった後にメシ屋で労い会。水のグラスに透明な酒が仕込まれておりブーッて噴き出してるここでは台詞や何を食ったとかはあんまり重要じゃないのでタイトルのみ。まぁ酔っ払っておかしくなるところは見たいが、そういう1枚絵は既に他の人が描いてpixivに上がっていた。ただ、メシ屋のネタが↓2枚目画像の妙な伏線になってしまった模様。完全にたまたま。マジで?
2019.05.17 12:09原作準拠(?)>シュウザー戦で「小此木の脳」の存在に狼狽えてほしい「俺様の頭には、小此木の脳が埋め込まれてるんだぜ!」―――ん…?聞き覚えのある名が聞こえ、一瞬、振り上げていた拳がそのまま停止する。いや、隙が出てはダメだ、気のせいだ。「やれるのか?アルカイザーさんよ!?」オレは構わずその拳をヤツの胴体に叩き込んだ。機械部分は火花が散り、もうそう長くは持たないだろう。オレはトドメとなりうる技の組み合わせを逡巡する。「ハハハ ハハハ!」シュウザーはずっと高笑いしている。限界を迎えて笑う事しかできなくなったのだろうかと思っていた。オレは構わずスカイツイスターを打ち込む構えに入った。「ハハハッ、オマエ、聞きたくねえのか?[小此木博士]が何を吠えてるのか」――! なんだって?さっきのは聞き間違いじゃなかったのか。今度はハッキリ...
2019.05.17 11:04原作準拠>アニーとシュウザーの話をするときもうちょっとブレてほしい「で、なんでブラッククロスの情報が欲しいの?」『それは……』話そうとしたとき、家が燃えていく様子がカッと脳裏に蘇った。振り下ろされた爪が躰に喰い込む。それに横目もくれずに、いくらも反撃にならない拳をオレは揮っていた。家族を守れず、自分も守れなかった弱い男。『う…』急に目が回ってきた。オレは慌ててテーブルの上のおしぼりを引き寄せてそこに顔を突っ伏した。「坊や?どうしたの」気持ち悪い……空のグラスを片手で持ち上げて水をくれというサインをした。「ルーファス、水ちょうだい」アニーの洞察力はそのサインを正しく受け取ったようだ。差し出された水をゴクゴク飲み干して、溜息をついた。なんだよ、今はあのときと違う!いちいちこんなのに、負けてられるかよ。アニーは腕を組み、か...
2019.05.17 10:42原作準拠>ホークと別れるときにもう少し感極まってくれるとありがたい「準備はいいか?」返事はない。いつも仕事に向かうときのような軽い笑みが口元にはなく、上目遣いに思い詰めたような眼光を向けながら少年は黙り込んでいた。「どうした?」『ホーク、……オレ、キグナスを降りる』――せっかく、あそこまで追いかけたのに。あのとき呼び出しさえなければ、Dr.クラインを捕まえることに今頃とっくに成功していたかもしれなかった。毎回そうだ。あと1歩のところで制止を喰らうようなタイミング。それを思うと、この縛りはとてつもない邪魔だ。だけど一方で、自宅も家族も失ったオレに寝食の場所と役割を与え、第2の父親かのように接してくれたのもまたホークだった。仕事という役割があれば辛いことは結構忘れていられるから、そういう時間を過ごせたことでだいぶ助けられ...
2019.05.16 09:56番外>コットンを救出した後、シュライクの宿で「ペット禁止」って言われるやつ「おや、坊ちゃんですか。久しぶりですね。どうですか調子は」『ん、まぁ…』ここのホテルマンとはなんとなく父母が顔見知りで、旅行の度に手土産を渡したりしていたようだ。そのついでにオレも覚えられている。調子はと言われてもブラッククロスの追跡については全然捗っていないので、なんとも返しようがない。「お泊りですよね。家があんなことになってるのでお代は要りませんよ。 しかし、ペットのご同伴はルール上、どうしても禁止になっていますので、そちらはどこかに 預けてきていただけませんか?」『え?あ』「キュキュー」抱いている生き物を見下ろした。そうか、こいつが一緒だとダメなのか。どうすっかな。「ミューー」どっかに放したらいなくなっちまいそうだし、また変な奴に捕まったら困るし...